2025.5.29.Thu
今日のおじさん語録
「世界はあなたのためにはない。/花森安治」
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「ぼくのおじさん」が
求人広告始めました!①
海が見える街・大磯にある
「ブリフトアッシュ」で
靴修理職人になろう!

※現在募集中

創刊以来、年齢や性別を問わず、ぼくたちの人生を切り拓くためのヒントを与えてくれる存在=〝ぼくのおじさん〟を紹介してきた私たち。そんなWebマガジン「ぼくのおじさん Mon Oncle」が、なんと求人広告を始めます! 仕事探しは生き方探し。素敵な生き方や価値観と出会えるお仕事を、これから厳選して紹介していきます。第一回目は、「靴磨き職人」という新しい生き方を開拓した長谷川裕也さんが運営する、株式会社ブーツブラックジャパン。彼らが目下探しているのは、数年前に設立し、順調に成長している靴修理部門の職人さんです。ものを直す仕事って素敵だな!

「Brift H」の修理工房は
大磯にあった!

神奈川県大磯町。かつては高級別荘地として栄えた気持ちのいい潮風が吹くこの町で、週3日だけ営業している小さな靴修理屋さん「THE FACTORY by Brift H」。その母体は、東京・青山を中心に、今や海外にも支店を構えているシューシャインサロン「Brift H(ブリフト アッシュ)」です。

南青山の骨董通りに店舗を構える「Brift H」ですが、現在は事務所兼工房を大磯の東海道沿いにある一軒家に移転。鎌倉あたりの喧騒から離れた、気持ちのいい環境です。お店の営業日は水曜、金曜、日曜の11:00〜18:00ですが、工房での仕事は週休2日制。
代表の長谷川さんをはじめ、スタッフみんなで手づくりした店舗。スタイリッシュな南青山のサロンとは全く異なるテイストの、アットホームな雰囲気です。

代表を務めるのは、靴磨きという仕事を憧れの対象にまで導いた立役者の長谷川裕也さん。近年は〝世界の足元に革命を〟をテーマに、その価値をさらに高めるべく活躍する長谷川さんが、今力を入れているのは靴修理の分野です。

現在この工房を取り仕切るのは、「Brift H」が靴修理部門をスタートさせたときに入社したベテラン職人、幸前智彦さん。物静かで暖かなお人柄です。

2022年にオープンさせたこの工房には、地元のお客さんから持ち込まれたもの以外にも、「Brift H」の各店舗や、オンライン修理サービスによって送られてきた高級本格靴がいっぱい。キャリア約20年の職人、幸前智彦(こうまえともひこ)さんの見事な技術によって、つま先や踵のすり減った靴が、みるみるうちに蘇っていきます。一見すると力仕事なのかな?と思わされますが、実は力よりもコツが大切で、女性でも十分できる仕事。少し前までは女性の職人さんも働いていたそうです。

〝靴修理機のベンツ〟と呼ばれる、日本では数少ないドイツ製の最上級マシン「POWER」を完備。こちらを使い、削りや磨きといった靴底周りの加工を行います。
修理の大部分を占めるのが、トウやヒールまわりの補修や張り替え。交換が必要な箇所を剥がし、新たな部材を取り付け、加工することでもともとの靴に近づけていきます。修理マシンに加えペンチ、釘、金槌、熱したコテなどを使うので油断は禁物。集中力を欠けばケガもしかねません。

つい最近、出産や独立のタイミングでふたりの職人さんが退職し、現在幸前さんはひとりで月に百数十足の修理を手がけています。そこで法人契約や海外展開などを通じて、急速に進化を続ける「Brift H」の現状を踏まえ、修理職人を募集することにしました。それでは一緒に働くことになる幸前さんと代表の長谷川さんに、お話を伺ってみましょう!

〝捨てない社会〟を担う
意義のある仕事!

株式会社ブーツブラックジャパン代表の長谷川裕也さんは、メディアへの出演も多数。現在は靴磨きや修理の仕事を世界に広めるべく、日夜奮闘中です。その明るさとみんなを巻き込む求心力にあふれた人柄は、業界内外でもお墨付き。カリスマだけどとても接しやすい方ですよ! 靴磨き職人の地位やイメージを劇的向上させた立役者といっしょに、靴修理の世界も変えていこう! 
大まかに、このお仕事の内容を教えてもらえますか?

幸前 靴修理とカウンターでの接客ですね。お店は現在週3日営業なんですが、営業していないときはシャッターを閉めて修理しています。基本的には10時から19時までと決まってはいますが、繁忙期には多少残業することもありますね。週休2日制です。

靴好きが集う名店だけに、修理に持ち込まれる品も一流品ばかり。
幸前さんはどうやって「Brift H」に入社されたんですか?

幸前 ぼくはもともとスニーカーづくりを志望していて、靴修理の世界にはひょんなことから足を踏み入れたんですが、革靴の奥深さに触れて大好きになりました。コロナ前は大手企業の修理店で働いていたんですが、たまたまテレビに出ていた弊社代表(長谷川さん)を観て、なぜか「この人のところで働くのかもな」なんて思って。

幸前さんは現在40歳。整形靴の専門学校を卒業した後、靴修理の道に。いくつかの工房を経て、2020年に「Brift H」に入社。ちなみに幸前さんが身に着けているエプロンは会社からの支給品で、長谷川さんが懇意にしているブランド「イーセット&コー」に特注したもの。社員割引制度もあるし、お洒落好きにはたまらない職場かも!?

長谷川 その頃、ちょうどぼくも修理店をやろうと思っていたときだったのですが、共通の知人の紹介で入社してもらえたので、ラッキーでしたね。

靴修理ってかなり専門性の高い仕事だと思いますが、やはり靴づくりの専門学校を卒業している職人さんが多いんですか?

幸前 修理の学校って存在しないので、専門学校で靴づくりを学んできた人が、やはり多いですね。ぼくも整形靴の専門学校を卒業しました。

そうすると、未経験者には難しい?

幸前 当然経験者の方のほうが早くできるとは思いますが、未経験者でも靴が好きなら1年くらいでモノになると思いますよ。少し前にバンコクの「Brift H」からラスくんという研修生が来たんですが、ぼくがカタコトの英語で教えただけで、3ヶ月である程度できるようになっていましたし。

向いている、向いていないってのもあるんですかね?

幸前 プラモデルづくりみたいな、細かい作業が好きな人にはめちゃくちゃ向いていると思います。あとは工場で黙々と入り込んで仕事ができる人。以前は女性の職人さんもいたので、性別は関係ないと思います。

逆に向いていない人は?

幸前 すぐに飽きたり気が散っちゃう人は難しいでしょうね。ただ、本当はぼくも飽き性なんですが、なぜかこの仕事だけは20年続いているんですよね。なんでだろう・・・(笑)?

それはやっぱり楽しいから?

幸前 そうですね。技術さえ身に着ければお客様に喜ばれますし、昨今のSDGS的な社会の価値観にも叶っているというか・・・。そもそも革靴って直すことを前提につくられているものですよね? そのサイクルに自分が携われることが、とても嬉しいんです。ついこの間来られた外国のお客様が、昔イタリアの炭鉱で使われていたというベルトを持ってきてくれたのですが、そういう歴史を感じながら仕事ができるのも楽しいです。

一足の靴や革製品には、持ち主の人生におけるドラマが詰まっています。一流の名品であればなおさらに。そういうロマンを感じながら仕事ができる人にとっては、まさに天職かもしれませんね。

長谷川 一流の靴が集まる職場でもあるので、そういう意味でもやりがいはあると思います。このエリアは地元のお客様も、いい靴を履かれている方が多いですし。

靴修理の新しい時代を築く
仲間がほしい!

なるほど、社会的な意義も感じられるし、靴好きにとってはたまらない仕事かもしれませんね! では逆に、この仕事で大変なことって?

幸前 立ち仕事ですし、ぼくももう40歳になるので、1日働くと腰がちょっとつらいです。あとは革を削ったときの粉塵ですかね。洋服は汚れるので、それだけは覚悟しておいてください(笑)。

靴修理は革の削り屑や接着剤などで服が汚れる仕事なので、ラフな装いが必須。
ハンマーや刃物、そして機械を使うってことは、ときに危険なこともあるんですか?

幸前 それはあるので、ぼくがちゃんと指導します。昔の職人の世界は「自分を傷つけても靴だけは傷つけるな」みたいな体育会の世界でしたけど(笑)。

長谷川 幸前は見た目がゴツいので怖がられがちですが(笑)、実はすごく優しい職人なので、働きやすいと思います。以前在籍していた女性の職人さんからも慕われていたので、安心してください(笑)! 

嫌な感じの体育会系ではないと(笑)。では、他社とくらべて「Brift H」さんならではの強みってありますか?

幸前 まだ「Brift H」の靴修理部門は始まったばかりなので、すでに体制がガッチリ固まった会社よりは、自分のやりたいアイデアが通りやすい、話を聞いてもらいやすい社風というのはありますよね。

長谷川 まあ、小さな会社ですからね(笑)。ぼくは「Brift H」を通じて靴磨きの価値を変えてきたわけですが、これからは靴修理の価値も変えていきたいと思っているんです。たとえばウチは〝カウンターリペア〟といって、お客様の目の前で靴をバラして中を見てもらうサービスもやっています。今後は靴をただ元に戻すだけじゃなくて、よりカッコよくするようなリペアにも取り組むつもりですし、そういう意味では、変わっていくことに対してネガティブな方ではなく、変化を前向きに楽しんでくれるような方に来てもらいたいですね。幸前なんて、まさに〝NOと言わない〟職人ですし。

ただ目の前の仕事をやるだけじゃなくて、一緒に靴修理の可能性を切り拓いていく仲間がほしいって感じですかね? 

長谷川 そうですね。英語を喋れる必要はないですが、今後は海外にもどんどん日本の靴修理技術を広めていきたいので。

そのためには職場そのものの環境も大切ですが、大磯ってどうなんですか?

長谷川 実はぼくもここの環境に惹かれて数年前に都内から引っ越してきたんですが、すごくいい場所ですよ。鎌倉エリアと較べると家賃はぐっと安くなるし、魚や野菜も安くて美味しい。それでいて都内にも出やすいですし、ちょうどいい田舎なんですよね。アパレル業界の知人も多いです。なのでこのあたりにお住まいで手に職をつけたい方も大歓迎ですが、ぼくみたいに引っ越してもいいんじゃないかなあ。福利厚生でいうと昨年弊社はユナイテッドアローズの子会社になりましたので、社販でものが買えます(笑)。

始業は朝10時なので、サーフィン後の出社だって余裕です! 
長谷川さんはバイクで、幸前さんは駅に置いておいた自転車で出勤。真夏は駅から歩いて通うのは少ししんどいかもしれませんね。
それは大きいですね(笑)。すぐ近くには、ぼくも行きつけにしている安くてめちゃくちゃ美味しい食堂があることも見逃せませんよ!

幸前 職場はJR大磯駅と平塚駅のちょうど中間くらいにあるのですが、徒歩20分くらいかかるので、自転車があるといいと思います。

長谷川 必要な資格は特にありませんが、自転車にだけは乗れた方がいいかもしれません(笑)。あとは当たり前ですが、できるだけ長く勤めてもらって、一緒に成長していきたいですね。1日入社も大歓迎です!

※2025年5月5日取材

株式会社ブーツブラックジャパン

(THE FACTORY by Brift H)

⚫︎募集職種/靴修理職人

⚫︎雇用形態/正社員

※1日体験入社も大歓迎です!

⚫︎給与/月給220,000円〜(※能力・経験等を考慮して面談にて決定)/賞与・残業手当あり

⚫︎待遇・福利厚生/社会保険完備/交通費支給あり

勤務地/THE FACTORY by BriftH

(神奈川県大磯町高麗1-7-6)

⚫︎勤務時間/10:00〜19:00(休憩1時間、繁忙期は残業あり)

⚫︎休日休暇/週休2日制(慶弔休暇・有給休暇あり)

⚫︎応募資格/なし

⚫︎募集期間/特になし

応募方法

ご応募やお問い合わせは株式会社ブーツブラックジャパンの公式メールアドレス(shoeshiner@brift-h.com)までお願いいたします。ご応募の際はメール本文に以下の情報をご記入ください。選考の上、株式会社ブーツブラックジャパン(THE FACTORY by Brift H)採用担当者からご連絡いたします。

  • ①お名前(ふりがな)
  • ②メールアドレス
  • ③電話番号
  • ④ご住所
  • ⑤性別
  • ⑥生年月日
  • ⑦志望動機・自己紹介
  • ⑧勤務開始可能日(1日体験希望の方はこちらにその旨をご記入ください)
  • ⑨質問等
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