

トランクショー開催決定!
ソウルの工房で見た
「アトリエ ラヴォロ」の
ものづくりを支える
韓流クラフツマンシップ
撮影・文/山下英介
Atelier Mon Oncleで主宰するトランクショーの中でも屈指の人気を誇る、オーストラリアの「Atelier Lavoro(アトリエ ラヴォロ)。今回はこのブランドのユニークなものづくりの全貌を探るべく、ついに韓国・ソウルにある工房を取材! 7月25日〜27日には再びトランクショーを予定しているから、ぜひこれを読んで予習してもらいたい!
韓国にルーツをもち、現在はオーストラリアのシドニーにお店を構えるテーラーのジョー・ハさん。上海にルーツをもち、同じくオーストラリアのメルボルンでセレクトショップの経営や家具のデザイン、映画制作などを手掛けてきたデイヴィ・シュウさん。


そんなまったく異なるバックボーンをもつふたりが出会い、生まれたのが「アトリエ ラヴォロ」。
1930~60年代くらいまでのヴィンテージウエアを着想源にしつつ、現代の職人たちによるオーダーメイドによって、ほかにはない一着に仕上げるという、なかなか面白いコンセプトのブランドだ。
実はこのブランドのものづくりは、主にジョーさんの故郷であるソウルの工房で行われているという。韓国の洋服づくりってそれほど知られていないけど、トランクショーの主宰者としてはどんな環境でつくられているのか、一度はチェックしておかなくちゃ! そこで「ぼくのおじさん」の編集人は、ジョー&デイヴィの渡韓に付き添い、ソウルに飛んだ。
「アトリエ ラヴォロ」の
ものづくりを支える
4つの工房



まず彼らが連れてきてくれたのは、市場街のビルの一室に構えた小さな工房。ここは韓国では数少ないハンドメイドのアトリエで、白衣を着た数人のベテラン職人さんが腕を振るっている。「アトリエ ラヴォロ」のジャケットはミシンを使った縫製ながら、こうした工房を使うことによって、量産品にはない風合いを引き出しているのだとか。


続いて向かったのはシャツ工房。オモニたちがミシンに向かう雑然としたその雰囲気は、南イタリアのシャツ工房を彷彿させて、なんだか微笑ましい。


お次は、韓国ではおそらくここ一軒だけだという、ヴィンテージの生地屋さん。これほどの生地在庫を誇るお店は、日本でも珍しいと思う! 「アトリエ ラヴォロ」がヴィンテージ生地にこだわれるのは、こんなお店があるからなのだ。



テーラーに行って、シャツ工房に行って、生地屋さんに行って・・・。これでコンプリートかと思いきや、ふたりの工房視察はまだまだ続く! 今度はたったひとりの職人さんが働く、ビスポーク専門の仕立て工房だ。ここはジョーさんが営むテーラー「The Finery Company」におけるハイエンドラインの工房であり、「アトリエ ラヴォロ」の服を直接縫うことはないが、技術指導などを通して影響を与えているという。この工房の存在が、「アトリエ ラヴォロ」の洋服を特殊なものにしている大きな要素かもしれない!



そして最後に辿り着いたのが、ソウルの高級住宅地にある広々としたアトリエ。「Lavoro」と刺繍された白衣を着たふたりの若い職人さんが、ひとつひとつハサミで生地を裁断しながら、丁寧に洋服を仕立てている。実はこちらが主に「アトリエ ラヴォロ」のアウターを仕立てる工房だ。
つまり「アトリエ ラヴォロ」の洋服はほとんどミシンで縫製しているものの、そのものづくりは工場での大量生産品ではなく、10人以下の小さな工房で働く職人さんの手仕事によるもの。
ミッドセンチュリー期に大量生産されたアメリカのワークウエアをイメージソースにしている「アトリエ ラヴォロ」だけど、それをつくるのはあくまでも熟練した職人たち。このコントラストから、今までにない面白いものが生まれるんだ。
そして、こんな手間暇かけてつくられる上質なモノとわかれば、「ぼくのおじさん」はさらに自信をもって皆さんにお届けできるってもの!
というわけで、来る7月25日(金曜)〜7月27日(日曜)は、「アトリエ ラヴォロ」の第3回目となるトランクショーを開催します!
こんなオーダー服、
今まで見たことない!
それでは今回の目玉モデルを一挙に公開!






まずは、前回のトランクショーから登場し、大好評を博したポロコート。ジョーさんの本領発揮ともいえる見事なテーラリングの技と、カシミアと見紛うヴィンテージメルトンが、とてつもないオーラを放つ名品は、編集人もただいまオーダー中! 肩の落ち方と背中のドレープがたまらないんだよな〜。
価格に関しては為替を踏まえてこれからの発表となるが、前回のトランクショーでは30万円台前半と設定。わかる人には「めちゃくちゃ安い!」と驚かれていた。前回はブラックとネイビーのメルトンだけだったが、今回は生地の選択肢を増やしたとのことなので、前回お悩みだった方もぜひ!




続いては「アトリエ ラヴォロ」の看板モデルといえる「エースジャケット」。身頃のボリューム感と短い着丈のコントラストがどこかモダンな雰囲気で、モード志向の皆さんからも大好評を博している一着だ。


よりクラシックなシルエットの「エースジャケット2」も選択可能。こちらはFOX BROTHERSの生地で仕立てたものだが、素晴らしい雰囲気でしょう?

ちなみにジョーさんは、「エースジャケット」とトラウザースを共生地となるブラックのツイードで仕立てていた。こういう楽しみ方も、「アトリエ ラヴォロ」の醍醐味のひとつかも。


こちらは「エースジャケット」と並ぶ人気アイテムの「ウィンチェスター」。写真上はヴィンテージのツイードだが、下は英国製の贅沢なコットンツイル。生地の選び次第で全く違った表情になるから面白いよね。

グレーフランネルのチョアジャケット「ペイデイ」と、トラウザースのセットアップ。これは某有名スタイリストさんが注文してくれたものだが、彼は「クラシックすぎずモダンすぎない、これくらいの塩梅の服がなかなかなかったんだよな〜」と絶賛してくれた。


商品に合わせて添えられた織りネームも、なんだかロマンをくすぐるな!
その他、展開モデルの詳細についてはホームページに詳しく記載されているが、編集人が「アトリエ ラヴォロ」の魅力を一言で語るなら、
⚫︎厳選されたヴィンテージのデザインを
⚫︎着る人に合わせたモダンなシルエットで
⚫︎お好みのヴィンテージ生地で仕立ててもらえる!
ということだろう。基本はMTO(メイド・トゥ・オーダー)、すなわち受注生産なのだが、サイズ感に関しては、かなり調整が効くことも伝えておきたい。
今回は九段下にできた
Atelier Mon Oncleの
別館にて開催します!
今回のトランクショーは、この夏から「ぼくのおじさん」の第二の拠点となった九段下のアトリエで開催することに。広々とした空間なので、よりゆったりと洋服を見てもらえると思います! お間違いなきよう、ご注意ください。

【場所】 Atelier Mon Oncle Annexe
住所/東京都千代田区九段南2-2-8 「松岡九段ビル」201号室
※地下鉄九段下駅2番出口から徒歩4分程度
※靖国通り沿い、靖国神社の真向かいにあるビルの一室です
【開催日時】7月25日(金曜)12:00~19:00
7月26日(土曜)12:00~19:00
7月27日(日曜)12:00~18:00
※都合により直前に変更する可能性もありますのでご了承ください。
【展開商品】⚫︎Atelier LavoroのMTO(受注生産)コレクション(ジャケット、コート、シャツ、デニムなどがご注文いただけます)
※JOE HAさんが運営するテーラー「THE FINERY COMPANY」にご興味のある方は、メールにてお問合せください。
【価格の目安】⚫︎ジャケット約1,100オーストラリアドル~
⚫︎コート約2340オーストラリアドル〜
⚫︎スーツ約2,150オーストラリアドル~
⚫︎シャツ約500オーストラリアドル~
⚫︎トラウザース約620オーストラリアドル〜
※現在の豪ドル/日本円のレートは1豪ドル約94~100円程度となります。
※上記の価格に加え輸入にかかる関税や送料を含んだ配送手数料を、商品価格の約15~20%程度(アイテムによって異なる)いただきます。詳細の金額についてはお問合せください。
【納期】
⚫︎ご注文から約3~4ヶ月後に納品させていただきます。
【入場】
予約優先 ※フリーのお客様も大歓迎いたします。
【決済方法】 クレジットカード・現金
【ご予約・イベントのお問い合わせ】
info@mononcle.jp もしくはDMにてお願いいたします。