2024.4.25.Thu
今日のおじさん語録
「検索でたくさんヒットするというのは、僕にとってはすでに「負け」だから。/都築響一」

『赤峰幸生の暮しっく』を
手に取ってくれた方、
またはこれから
手に取っていただく
方へ伝えたいこと

撮影/山下英介

写真集『赤峰幸生の暮しっく』が発売されて、1ヶ月と2週間ほどが過ぎました。出版というシステムを知る方なら、誰もが無謀と首を傾げた今回のチャレンジですが、皆さんのおかげで、私や赤峰さんが驚くほどたくさんの皆様に、ご購入いただいております。本当にありがとうございます!

業界的な用語で申し訳ありませんが、表紙で使っている色は、特別にインクを調合して表現した「特色」。本紙280ページというボリュームゆえ、製本は背を糸でかがった、「糸かがり製本」。最近流行りのオンデマンド印刷ではなく、正真正銘の正攻法でつくった1冊です。1万円+税という価格は確かに高価ですが、ごく小部数の出版物としては、かなりがんばっているのです。印刷代や紙の値段が世界的に1.2〜1.5倍ほど高騰している昨今、たとえ完売しても、おそらく今の体裁で重版することは不可能だと思われます。すぐに売り切れることは(おそらく)ありませんが、ご興味のある方はぜひとも手に取ってみてください。

箔押しで絶妙な凹凸が表現された表紙は、とてもいい風合いを醸し出しています。シュリンク加工した状態でお届けします。
「ぼくのおじさん」オンラインストア限定で、赤峰さんによる感謝状(印刷)を同梱してお送りします。

さて、この写真集はファッションや出版の業界で活躍する多くの方々にも、ご購入いただきました(ちなみに本書は、いわゆる業界の方々にも定価でご購入いただいており、ほぼ進呈しておりません)。その中のひとりが、高円寺で大人気のヴィンテージショップ「アネモネ」を営む、提橋良太さん。赤峰さんも大好きなお店で、入店待ちの行列に並んだこともあったとか・・・。本書をとても気に入ってくださった提橋さんは、なんと自身のお店でも扱ってくださいました! 本書に掲載されている赤峰さんのコーディネートと、アネモネさんで売られているワードローブは、素晴らしくリンクするんですよね・・・。そんな理解者の皆さんのおかげで、本書の世界がどんどん広がっています。

今回はそんな提橋さんを読者代表として、赤峰さんと編集人の3人で、この写真集について語り合うという動画を制作しました。ちょっと長いのですが、本書の見どころや読み方、感じ方、そして制作秘話なども含めたなかなか面白い内容ですので、お時間のあるときにぜひご覧ください。

この本を手に取ってくれた方ならお分かりかと思いますが、この写真集は極めて〝日本的〟な考え方でつくられています。造語によるタイトルも含めて、正直言って海外の方に理解してもらうのは難しいだろうな、と思い込んでいました。赤峰さん自身は世界的に有名な方ですが、そんな理由や輸送料の高騰もあって、海外展開については、あまり積極的ではなかったのです。しかしこの本を買ってくれたアメリカ人ライター、Derek Guyさんが寄稿してくれた1本の記事によって、現在『赤峰幸生の暮しっく』は、いくつもの国から注文をいただけるようになりました。こういった出版物を望んでくれていた方は、日本人だけじゃなかったのです。それが何よりも嬉しい。

今まさに、『暮しっく』の世界は、世界中に広がっています。日本語や日本の文化を知らない彼らは、どんなふうに感じてくれるだろう? 楽しみでなりません。

本書は厳密にいうと〝ファッション〟のジャンルに属さない本なので、おそらく古びることはありません。なので発売から少し日が経ってしまいましたが、2023年はイベントや写真展も開催する予定です。

ぜひ、皆さんに直接お礼を申し上げたいと思います。

【写真集取扱店一覧】 

「ぼくのおじさん」オンラインストア 

●高円寺 アネモネ
東京都杉並区高円寺南3-56-1 
TEL03-5378-0751

●江戸川橋 アルスクモノイ
東京都新宿区西五軒町10-1 
TEL03-6265-0849 

●神保町 マグニフ
東京都千代田区神田神保町1-17
TEL03-5280-5911

●横浜市 信濃屋
横浜市中区太田町4-50 
TEL045-212-4708 

●銀座 蔦屋書店
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F TEL03-3575-7755 

●二子玉川 蔦屋家電 
東京都世田谷区玉川1 二子玉川ライズS.C.
テラスマーケット14-1 
TEL03-5491-8550

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