2024.4.21.Sun
今日のおじさん語録
「高いところへは、他人によって運ばれてはならない。/ニーチェ」

『赤峰幸生の暮しっく』に
興味をもってくれた皆さんへ

文/山下英介

いつも「ぼくのおじさん/MON ONCLE」を読んでくださっている読者の皆様、ありがとうございます。編集人の山下英介と申します。

「暮しっく」連載で告知していた赤峰幸生さんの写真集ですが、ついに予約受付をスタートできました! ちょっとお待たせしてしまいますが、発売日(発送開始日)は10月28日。価格は1万円+税。

現在は、先だってオープンした「ぼくのおじさん」公式オンラインストア(仮店舗)のみで予約を受け付けております。

まだ現物ができていないのに早速予約してくださった皆さん、本当にありがとうございます! 皆さんの期待を裏切らないような作品にいたします。

ここで内容について、ちょっとご説明させてください。

本作品は、以下のようなコンテンツで成り立っています。

表紙

活字(と言っても活版印刷ではありませんが)と、赤峰さんの手書き文字(ひらがな)を組み合わせたタイトルを、手応えのある紙に載せています。中面もそうですが、ツルツルというよりはザラッとした手触りの一冊になる予定です。手垢がついて汚れてもいい雰囲気になると思っています。ちなみにサイズはA4(297×210㎜)で、280ページ。大判サイズではありませんが、かなりのボリューム感だと思います。

クロニクル編

あまり知られていない赤峰さんの生まれと育ちを、アルバムから紐解き、貴重なアーカイブ写真とともに紹介しています。なかでもお父上の写真は必見!

赤峰幸生、春夏秋冬の装い

これが本写真集のハイライト。東京、滋賀、岡山、京都、松本、中山道、湘南、横浜などさまざまな場所で、季節ごとの赤峰さんの装いを撮影しました。赤峰さんファンが毎日に楽しみにしている、Instagramの写真も収録していますので、日々の装いの参考にもなるでしょう。章の合間には、衣食住をテーマにしたコラムも。ただし、いわゆる〝カタログ〟にはしたくなかったので、洋服のブランド名は入れておりません。

赤峰幸生の本棚編

「めだか荘」の書斎から、赤峰幸生という人間を育ててきた書籍や、貴重な資料をご紹介します。

人生のアーカイブ編

こちらもファッション好きな方にはたまらない内容かと思います。リヴェラーノ&リヴェラーノのスーツから、幻のブランド「グレンオーバー」のダッフルコート、今はなき名品のスコティッシュニットまで、貴重なファッションアイテムがたくさん登場します!

ほかにもコンテンツは色々ご用意していますが、いかがでしょうか? いわゆるスタイルサンプルや、お洒落の実用書ではありません。これを読んだからってモテないし、ビジネスエリートにもなれません。もちろん秒速で稼げもしませんので悪しからず。洋服にそういうものを求めている方には全く向いていない本ですが、赤峰さんのスタイルに惹かれている皆様や、「ぼくのおじさん」を読んでくださっている皆様は、そういうのは絶対嫌いですよね? で、あればきっとお気に召していただけると思います。

そして価格についてですが、この写真集の価格は1万円+税です。現在出版社から発行されている日本の写真集と較べると、なかなか高価だと思います。簡単にご説明しますと、出版というビジネスはスケールメリットが大きくものをいう世界でして、刷れば刷るほど1冊あたりの単価は抑えられます。それも劇的に。世の中に流通しているファッション雑誌が1冊1000円程度で買えるのは、まさにそのスケールメリットと、広告の賜物なのです。しかし私と赤峰さんが本当に皆さんに伝えたいことを表現するためには、大部数=大量生産は不可能。インディペンデントな立場で、しかも小部数出版ということもあり、このような価格になってしまいました。それでも赤峰さんのオーダースーツが買えない若い皆さんにも手に取ってもらえるよう、ぎりぎりまで調整しています。学割ができなくて申し訳ありません。

最後に販売方法について。この写真集は、現在「ぼくのおじさん」の公式オンラインストア(仮店舗)のみでご予約を承っております。これには業者を通さず直接皆様に届けることで、多少なりともコストダウンを図る目的があります。ただし、もちろん実際に中身をご覧になってからお求めになりたいというお客様もたくさんおられると思いますので、そういう場所は設定したいと思っています。決まり次第「ぼくのおじさん」内でご紹介します! もし書店さんや洋服屋さんなどでこの本を置いてみたい、という方や、まとめてご購入されたい、という企業様はご一報ください。

ブランドからの広告や大量生産によって成り立ってきた従来の出版ビジネスは、大きな岐路に立っています。さあ、これからどうしようか。とりあえず赤峰さんと「ぼくのおじさん」は、ちょっと細い道を通っていくことに決めました。まだ少し暗くて視界が開けないけれど、その先に美しい景色が広がっていることを夢見て。

ぜひとも、お力添えいただけると幸いです。

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