2024.10.4.Fri
今日のおじさん語録
「雑草という植物はない。/昭和天皇」

みんな集まれ!
「ぼくのおじさん学校」が
本屋B&Bで始まるよ

2024年2月14日から、「ぼくのおじさん」の新しい挑戦が始まります! その名も「ぼくのおじさん学校」。ファッション、音楽、そして哲学・・・。人生を豊かにしてくれる〝素敵な無駄〟を、ここで一緒に学びませんか?

2022年1月に創刊した「ぼくのおじさんが」、当初から目標に掲げてきたのが〝学校〟をつくることだった。学校といっても、別に偉そうなものじゃない。

言ってみれば少年ジェラールにとってのユロ伯父さん。
満男にとっての寅さん。
そして1960年代の若者にとっての伊丹十三さん・・・。

異なる価値観を持った人間同士が断絶しつつあるこの社会で、彼らのような人生に風穴を開けてくれる〝ぼくのおじさん〟と出会える場所をつくれたら、どんなに素晴らしいだろう? そんなふうに思って立ち上げたのが、Webマガジンとしての「ぼくのおじさん」だった。でも、もちろんそれが生の体験だったら最高。どこかにそんな場所はないかな?とずっと探し続けてきた。

そこで「ぼくのおじさん」が出会ったのが、下北沢にある新刊書店「本屋B&B」だ。

本には「知」や「エンターテインメント」、

大袈裟にいえば「人生のすべて」があります。

それは素晴らしい「無駄」に満ちあふれています。

そんな本との「偶然の出会い」を

街ゆく人の日常の中に生み出すべく手を尽くすこと。

それが「街の本屋」の役割だと、私たちは考えています。

待ち合わせのついでに、せつない恋を描く小説に出会う、
買い物の帰りに、宇宙の仕組みをひも解く本に出会う……。
そんな出会いを提供する「場」になりたいと思います。

「本屋B&B」HPより

これって、まさに「ぼくのおじさん」が目指しているのと同じこと。1冊の本こそ〝ぼくのおじさん〟だったという人は、ものすごく多いんじゃないかな?

というわけで「本屋B&B」を校舎にした「ぼくのおじさん学校」の時間割は以下の通り。

1時間目・哲学の授業
講師=赤峰幸生さん
「私を導いた10冊の本」

開催日/2月14日(水曜日)19:30〜21:30

記念すべきトップバッターを務めるのは、「ぼくのおじさん」読者にとっては説明するまでもない〝暮しっく〟の伝道師、赤峰幸生さん! ファッション業界屈指の読書家で知られる赤峰さんに、今回は「私を導いた10冊の本」をテーマに講義してもらうことにした。映画、音楽、食文化、歴史、美術、哲学、民藝・・・。赤峰さんが、そのブレないスタイルを築き上げるための糧となった本を紹介してくれる予定。ただ赤峰さんの真似をしてヴィンテージ生地のスーツを着たって、アクアスキュータムの一枚袖を着たって、あんなふうに格好よくなれるわけじゃない。本当に学ぶべきは、お洒落のテクニックじゃなくて、その哲学と魂なんだぜ!

参考記事はこちら

2時間目・音楽の授業
講師=麻田浩さん&関口スグヤさん
「ぼくたちはなぜ
70年代に憧れるのか?」

開催日/3月1日(金曜日)19:30〜21:30

関口スグヤさんは2003年生まれ。4歳の頃からギターを弾き始め、2018年にはひとり多重録音で自主制作アルバムを制作したマルチプレイヤーだ。ちなみに「ぼくのおじさん」編集人と関口さんが初めて会ったのは、麻田さんが主催した「ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル」の会場。チノパン&スウェット&テンガロンハット姿でムーンライダーズの演奏にノリまくる彼の姿に度肝を抜かれ、声をかけたのがきっかけだ。

1965年にアメリカに渡り、帰国後は狭山のアメリカ村で「はっぴいえんど」のメンバーたちと過ごした、元祖シティボーイの麻田浩さん。その年季の入った格好よさは「ぼくのおじさん」の記事を堪能してもらいたいのだが、その取材の中でもっとも興味深かったのが、麻田さんが70年代に生み出し、または関わった音楽やファッションが、その50年後を生きるぼくたちにとって、ものすごく格好いいカルチャーであるという事実! アイビー、ウエスタン、はっぴいえんど、狭山のアメリカ村、シティポップ・・・。もう、すべてが憧れの対象なんだ。そこで今回のイベントでは、そんな麻田さんに憧れる若手ミュージシャン、関口スグヤさんにもゲスト参加していただくことにした。あの細野晴臣さんも認める二十歳の天才は、どうして70年代の音楽やファッションに惹かれるのか? ものすごく貴重なトークセッションになることは間違いない! あの時代の空気感を追体験しに行こう。

参考記事①はこちら
参考記事②はこちら

3時間目・ファッションの授業
講師=小林泰彦さん
「ヘビーデューティーの学校」

開催日/4月5日(金曜日)19:30〜21:30

ひとまず「ぼくのおじさん学校」を締めくくるのが、イラストレーターの小林泰彦さんによる講義。「ぼくのおじさん」では計3回・約10時間に及ぶインタビューを経て、3本の記事にまとめたのだが、とてもじゃないけどこの人の面白さと魅力をオンラインだけで伝えることは不可能! 皆さんも、そのパワフルさに圧倒されていただきたい。本当にすごいんだから! 今回小林さんに担当していただくのは〝ファッション〟の講義。日本のファッションに〝ヘビーデューティ〟という概念をもたらすとともに、それとアイビーを融合させた〝ヘビアイ〟なるスタイルを生み出してしまった小林さんは、間違いなく日本の戦後ファッションにおける最重要人物のひとり。2024年のぼくたちが当たり前のように楽しんでいる、ジーンズやスニーカー、ダウンジャケット、バックパックといったアイテムがどのように広まったのか? そして、そのプロダクトの何がすごかったのか? ということを語れる数少ない存在が、小林さんなのだ。はっきり言って、この講義を体験せずしてアメトラとかアメカジを語るなかれ、である!

参考記事①はこちら
参考記事②はこちら
参考記事③はこちら



以上の豪華すぎる講師陣のもとに、「ぼくのおじさん学校」は始まります!

詳細とご予約は「本屋B&B」のサイトをご覧ください。

できることなら、シモキタを闊歩する古着キッズたちを根こそぎ捕まえて、会場まで引きずってでも連れて行きたい! それほど皆さんに見てもらいたい3つの講義。でも、はっきり言ってこれだけじゃまだまだやり尽くせない! 皆さんに知ってもらいたい素敵な〝ぼくのおじさん〟は、世の中に山ほどいるんだから。

ぜひ気軽に「ぼくのおじさん」の世界に加わってください!

本屋B&B

2012年にオープンし、現在は下北沢駅南西口にある複合施設「BONUS TRACK」内に店舗を構える新刊書店。店名の由来は「BOOKS & BEER」で、その名のとおりビールやカフェを飲みながら本を選べる、新しいタイプの街の本屋さんだ。毎日イベントをやっているので、古着ハントついでに行ってみよう!

住所/東京都世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F
電話/03-6450-8272
営業時間/12:00〜21:00(日によって変動)
休日/不定休

 

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