2025.10.4.Sat
今日のおじさん語録
「字は病や毒から分泌される。そして、人を病ませ、毒する。/開高健」

レザーのプロも太鼓判!
天才職人がつくる革小物
「クレバレスコ」が
帰ってくる

今年3月に「ぼくのおじさん」のアトリエで開催した、レザーブランド「クレバレスコ」のトランクショーが、好評を受けて2回目の開催が決定! ニューモデルや今までにないレザーも用意しているから、前回来れなかった方も、まだ見たことがないという方も、絶対に来てほしい!

天才職人
西森裕矢の世界

「クレバレスコ」についてはこちらの記事をチェック!

今まで様々な職人に会い、そして取材をしてきた「ぼくのおじさん」の編集人だが、「クレバレスコ」を主宰する西森裕矢さんの存在は、その中でも一、二を争う天才肌。その柔和な雰囲気からは想像もつかないけれど、まさに〝ものづくりに人生を捧げた男〟であり、できることならずっとアトリエにこもって、ひとりでレザーを縫っていたいというタイプなのだ。

こちらが「クレバレスコ」を主宰する職人の西森裕矢さん。その柔和なキャラクターの内面に秘めた狂おしいほどの職人魂は、前回のインタビューをご覧ください!
独学で習得したという手縫いの技術はご覧の通り、超ハイレベル。端正でキュッと締まったステッチが、「クレバレスコ」のアイデンティティだ。ちなみに「クレバレスコ」のレザーの縫製に、ミシンは全く使われていない!

ちなみに長野県にある西森さんのアトリエは都心からクルマで4時間はかかるのだが、前回のトランクショーが午後6時すぎに終了した後、彼は食事もとらず「これからアトリエで仕事をしたい」と言い残すと、軽自動車に乗って帰って行った・・・。

つまりですね、そんな西森さんが東京に来てトランクショーを開催するなんて、とってもレアで貴重な機会なんですよ!

研ぎ澄まされた定番アイテムをベースに、多種取り揃えたレザーの組み合わせで個性を発揮するのが「クレバレスコ」のオーダースタイル。今回からは、インディゴ染めのクロコダイルや、マルチパッドがその選択肢に加わった。

そこで今回は「クレバレスコ」ファンの代表であり、今までに何度もトランクショーを開催してきたというシューシャインサロン「ブリフトアッシュ」の代表、長谷川裕也さんにご登場を願い、その魅力を語ってもらった。ほかの誰よりもレザーに向き合ってきた彼の「クレバレスコ」評はいかに?

長谷川裕也が語る
「クレバレスコ」の魅力

磨き上げた靴の美しさとともに、靴磨きという職業を世界に広めた立役者、長谷川裕也さん。シューシャインサロン「ブリフトアッシュ」では、長谷川さんが惚れ込んだ様々な職人やブランドを招いたトランクショーを開催しており、「クレバレスコ」もそのひとつである。
長谷川さんが「クレバレスコ」と出会ったのはいつなんですか?

長谷川 はじめて「ブリフトアッシュ」でトランクショーを開催したのが2019年なので、もう6年以上にはなりますね。

職業柄、膨大なレザー製品に触れていると思いますが、「クレバレスコ」の魅力ってなんですか?

長谷川 もちろん革のクオリティもいいのですが、やはり何よりも、つくりがいいんですよ。「クレバレスコ」は総手縫いなんですが、まるでミシンで縫ったかのような正確無比なステッチが特徴ですよね? 最初はぼく自身「それならミシンで縫ってもいいじゃん」なんて思っちゃったんですが(笑)、余計な段差をつくらない縫製など、隅々まで見ていくと、やっぱりミシンで縫ったものとは、美しさや耐久性に違いがあるんですよ。

「手縫いは目的じゃなくて手段だ」とは、西森さんも語っていますよね。見せるための手縫いじゃなくて、あくまで上質なものをつくるための技術だと。

長谷川 そうなんです。あと、やっぱり使っていて満足感がありますよ。ぼくは5年ほど前にこのラウンドジップのウォレットを注文して、中にsuicaを入れて使っているのですが、駅で手に取って取り出すたびに「なんだかいいな」とフワッと感じます。もともとは明るいグレーのマットクロコダイルだったのですが、かなり色も濃くなって、いい雰囲気になってきました。

「クレバレスコ」の定番であるラウンドジップのハーフウォレットを、グレーのマットクロコダイルで注文した長谷川さん。内装はイエローのシェーブル(山羊革)だが、実にいい味出してる!
それが手縫いだからなのかはわかりませんが、手に持ったときのしっくり感は特別なものがありますよね。「ブリフトアッシュ」さんでも定期的にトランクショーは開催されていると思いますが、売れ筋はどのあたりなんですか?

長谷川 ウチでは大きいウォレットも好評ですが、やっぱり最近の一番人気はL字ジップのマルチウォレットですね。実は今、ぼくもイエローのシェーブル(山羊革)でつくってもらっているんです。納品が楽しみですね。

ぼくたちのトランクショーでもL字ジップは大人気でした! お互いにもっともっと広めていきたいブランドですよね。今日はありがとうございます!

神楽坂のアトリエで開催!
「クレバレスコ」
トランクショー

【日時】

10月4日(土曜)12時〜19時

10月5日(日曜)12時〜18時


【場所】

Atelier Mon Oncle
(東京都新宿区水道町1-9 しのぶ荘104)



【納期】

5〜6ヶ月


【予約】

予約優先(フリーでのご来訪もOKです)


【問い合わせ先】
info@mononcle.jp

オーダーシステムは前回のトランクショーと同様で、ベースとなるモデルとレザーを組み合わせる形の受注生産。

カーフはもちろんブライドルレザー、コードバン、シェーブル(山羊革)、ベルーガ(シボ革)、クロコダイル、リザードなど、レザーの種類や色の豊富さは圧倒的。さらにそれらはパーツごとに自在に組み合わせができるので、既製品では絶対見られないような、個性的なレザーアイテムを楽しんでもらえると思う。

しかもその価格はとてもリーズナブル。価格を売りにしているブランドではないから大きな声では言えないが、ブランドを代表する人気アイテムであるL字ジップのマルチウォレットは、クロコダイルでつくっても税込10万円以内で手に入るのだ! 前回のトランクショーでは2個、3個と同時にオーダーする人が多かったのも納得である。

レザー製品の新調を考えている方も、そうでない方もぜひ一度は実物を見てほしい。本当に素晴らしいから!

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