2026.9.6.Sun
今日のおじさん語録
「人間、金があるからって決して幸せとは言えないよ。/車寅次郎」

2度目のオーダー会決定。
仕立て屋水谷ひろきの
コットンスーツは
やっぱりすごいぞ!

撮影・文/山下英介

「ぼくのおじさん」のアトリエで今年3月に開催した〝コットンスーツだけのオーダー会〟が、再び帰ってくる! 日常で肩肘はらずにふつうに着られて、なおかつ手の温もりを感じられるスーツがほしい方は、ぜひこの記事を読んでみて!

普段着として着られる
手縫いのオーダースーツ

とっても真面目で物腰柔らかな若き職人、水谷ひろきさん。ビスポークテーラーという存在に敷居の高さを感じている人には、自信をもっておすすめしたい。

前回の記事も併せてご参照ください!

今年の3月に開催した「Sartoria G.Rochi(サルトリア・ジ・ロキ)」こと水谷裕紀(みずたにひろき)さんのトランクショー。

メイド・トゥ・メジャーのコットンスーツ1択という、なかなか思い切ったスタイルゆえ、編集人としては正直不安でいっぱいだったけど、いざ始まってみたら、休憩するヒマもないくらいの大盛況! 

やっぱり皆さん、この価値をわかってくれるんだなあ、と嬉しくなっちゃったよ。

ただでさえシワになりやすいコットンスーツだけに、撮影の仕事なんてしたらすぐくしゃくしゃになってしまうが、1日着込んだスーツを吊るしていると、しみじみと愛着が湧いてくる。ペンとかレンズキャップを突っ込んでダラッと垂れ下がったポケットなんて、もう愛おしくてたまらないのだ。

ちなみに編集人が注文したスーツはガシガシ着込んで、汗をかいたら水洗いするので、早くもくったりしてきたけれど、それがまたいい表情なんだ。こんなふうに、ハンドメイドのオーダースーツを実用品として使い込めるって、本当に贅沢だよね! これが高級なビスポークだったりしたら、さすがにもったいなくてラフには扱えないもんなあ・・・。

これってビスポークと
何が違うの?

というわけで、(編集人を含む)皆さんのリクエストにお応えして2回目の開催が決定!

さっそく今回のサンプルがわりに注文していたスーツが届いたので、改めて水谷さんの工房で試着させてもらった。

水谷さんのコットンスーツはメイド・トゥ・メジャーとはいえ、型紙を調整できるので、全体のシルエットやラペル幅、ラペル位置などは(ある程度)お好み次第。細身の水谷さん自身が着ているスーツはややタイトなものだが、やっぱり編集人が着たいのは、こんなおじさんっぽいクラシックなスタイルなのである!

広めの肩幅とナチュラルに落ちるショルダー、柔らかな仕立て、2プリーツの太めのパンツ・・・。いわゆるパワースーツとは真逆の力の抜けた雰囲気が、今のライフスタイルにはしっくりくるのだ。

ブリスベン・モスの肉厚モールスキンで仕立てたコットンスーツは、ふかふかした触感が心地いい。実はかなりヘビーな生地なのだが、その重さを感じさせないのがハンドメイドたる所以。ただゆったり仕立てるだけだと、重たくなっちゃうからね。ラペル幅ややや低めのゴージ位置、パンツのシルエットも、編集人的には完璧! これもじっくり着込んで膝でも抜けたら、いい表情になるんだろうな。
2プリーツのゆったりしたトラウザースには、これまた「ぼくのおじさん」のトランクショーで購入したMINEZO SPORTS SHOESとの相性が抜群。もちろんシュッとした細身シルエットにすることもできるので、ご安心ください!
ご覧のとおり、縫製はボタンホールにいたるまで、ほぼ手縫い! 当然ながら水谷さんがビスポークスーツを縫う場合、その縫い目はもっとキリッと端正したものだけど、このラフなステッチも、それはそれでいい塩梅。ちなみに縫い代はビスポーク並みに残しているから、サイズの増減にもかなり対応してくれると思う! 

それにしても、いわゆるパターンオーダースーツとは別次元のこの風格。改めて説明しておくと、水谷さんはいわゆる〝工業製品〟としてのスーツをつくったことがないため、信頼できるビスポークスーツ専門の小規模な工房に縫製を依頼しているので、そのつくりはほぼハンドメイド! 

縫製は地縫い以外はほぼ手縫いだし、上襟と袖のフィニッシュは、水谷さん自身がアトリエで縫いあげている。型紙もお客さんごとに細かくいじっているし、デザインの選択肢が限られることと仮縫いがないこと以外は、ビスポークとさほど変わらない製造工程でつくられているのだ。正直いうと、メゾンブランドなどは、このものづくり過程を〝ビスポーク〟と謳っていたりして。

もちろん、同じ手縫いといっても、水谷さんが自身で縫製を手がけるビスポークスーツと、メイド・トゥ・メジャーで仕立てられるこのスーツとは、全く違ったプロダクト。前者が端正かつ洗練された工芸品的なスーツであるのに対して、後者はあくまで実用品であり、いい意味で木訥としたムードだ。かといって工業製品然とはしておらず、イタリアの田舎に暮らす無名の老職人が縫ったような、いい味出してるんだよな〜。

あまり価格を売りにはしたくないんだけど、これほどのスーツが¥205,000+税〜という価格で手に入れられることは、昨今のものづくり環境を考えると、奇跡的なことだと思う! というか、コットンってウールより縫い直しがきかないぶん職人さんにとっては厄介な生地だし、厚手のモールスキンにいたっては、針を通すのもひと苦労。ちなみに編集人はとあるテーラーで「縫うのが大変」という理由でアップチャージを取られたこともあるくらいだ。

水谷さん、本当に大丈夫? と不安になってしまうけど、今のうちにありがたくその恩恵に預かっておこう。聞くところによるとこのスーツはかなり高齢の職人さんたちが縫っているらしいし、こんな奇跡がずっと続くとは考えにくいのだ。

今回の目玉生地は
ブリスベン・モス!

オーダー可能なコットン生地については、前回同様にイタリアや英国の有名どころが中心。秋冬物を中心にそろえているのだが、今回は特に英国のブリスベン・モスを80〜100種類ほどラインナップしており、ツイル、コーデュロイ、モールスキンといった定番どころについては色も厚さも選び放題。しかも今回はブリスベン・モスに関してはアップチャージなし! 個人的な印象だと、大抵の人はこれで事足りてしまうと思う。

今回の目玉は英国が誇るコットン生地メーカー、ブリスベン・モス。コーデュロイ、モースルキン、ピケ、ツイルなど、コットンスーツと聞いて思いつく生地は、だいたいここから選べると思う。もちろん前回同様、イタリアやイギリスの名作生地はたくさんそろえてもらうので、楽しみにしてほしい。

とはいえ当然のことながら、「サルトリア・ジ・ロキ」のスーツはなんだってつくれるわけじゃない。

◯つくれるのはコットンスーツだけ! リネンもないよ。

◯ジャケットは3つボタン段返りのシングルブレストのみ。

◯脇ポケットのフラップはなし、袖口のボタンはひとつ、ノーベント。

◯パンツは2プリーツのサイドアジャスタ仕様のみ。

◯ボタンやライニングはお任せください。

以上のハウススタイルに共感してくださる方にとっては、たぶんビスポークスーツとほとんど変わらない満足感を与えてくれると思う。

「サルトリア・ジ・ロキ」のコットンスーツは、ビスポークスーツの廉価版じゃない。一生ものと言えるかどうかはわからないけれど、少なくとも10年以上はガンガン着られて、毎日に安心感を与えてくれる一着になるはずだ。

こんなすごいスーツを気軽に着られる今のうちに、編集人といっしょにつくっておこう!

Sartoria G.Rochi
コットンスーツ
オーダー会

【場所】
Atelier Mon Oncle
住所/東京都新宿区水道町1-9 しのぶ荘(地下鉄東西線神楽坂駅から徒歩4分、地下鉄有楽町線江戸川橋駅から徒歩6分程度)


【開催日時】
9月26日(土曜)12:00~19:00
9月27日(日曜)12:00~19:00


【展開商品】
●スーツ¥205,000+税
●ジャケット¥151,000+税
●トラウザース¥54,000+税
※選ぶ生地次第でアップチャージあり(スーツで¥50,000以内)

【納期】
⚫︎約2ヶ月。仮縫いはなく、ご自宅まで配送させていただきます。


【入場】
予約優先
※所要時間60〜90分
※フリーのお客様も大歓迎いたします。


【決済方法】
クレジットカード・現金


【ご予約・イベントのお問い合わせ】
info@mononcle.jp
もしくはDMにてお願いいたします。

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